ノイズキャンセルヘッドフォンWH-1000XM3を導入してみたら、想像以上にいろいろ捗った話。
TL;DR
ざっくりまとめてみると、、、
- たぶん自分は自閉症的な聴覚過敏を患ってるので、職場の騒音で生産性が落ちていると感じていた
- 由々しき事態なのでノイズキャンセリングヘッドフォンを付ければ改善できるのでは?
- いろいろ視聴した結果、SONYのWH-1000XM3が音とノイキャン性能も音質藻良かった
- 仕事めっちゃ捗るようになったよ! みんなにもオススメ!
- あと、冬場は実は移動中も暖かいw
ってな感じです。マジ快適生活です\(^O^)/
購入に至る経緯
業務とか技術系のアウトプットのことを書くぞ!って始めたブログなのに、いきなりガジェット紹介です。散財っていう意味ではアウトプットなのか?(違うよw
そういえば、冬ボーで何も買っていなかったなーってことで、ノイズキャンセリングヘッドフォンを買ってみました。
とはいえ、ただの贅沢ってわけではなく、これ、ちゃんと理由があったりはして。 ちゃんと診断を受けたわけではないけれど、たぶん、自分って、聴覚過敏的なADHDとかASDとかって称される、自閉症を患ってると思うんですよね。
このことはNHKの「発達障害って何だろう」でも取り上げられています。 聴覚が過敏「音」で極端に疲れる:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト
前職は席のレイアウト的にも、職場環境的にも、仕事内容的にも、あまりガヤガヤが気にならない職場だったんですが、今の職場は意外と周りの騒音が気になったり、人が動き回るのが気になったり。スタンディングのミーティングスペースとかも、自分が使う時は便利で素敵なんですが、議論が白熱しているような会を近くでやられると気になってしまったり。
仕事中、隣の人が話している内容が気になって仕方ないとか、なんか常に自分が呼ばれているんじゃないか?って気がして、マジメな仕事ほど手につかないというか…。 メール処理とか、簡単な資料作成とか、能力をフルに活かすようなものでなければ何とかこなせるんですが、ガッツリとコードを読んだりする時に気が散ったり、書いてる途中に気が散ってしまったりとかで困っていたのです。
イヤホンで音楽聴いたりもしているんですが、ボリュームが大きくなりがちで疲れたり、耳の奥まで突っ込むいわゆるカナル型だったとしてもスキマでいろんな騒音は入ってくるわけで。 これ、本格的に対処しないと、仕事全然すすまないぞ?と危機感を感じ、ノイズキャンセリング(NC)ヘッドフォンを購入することを思い立ったのでした。
試聴しに行ってみた!
まずは年の瀬。年末商戦で賑わう電器屋で、試聴していろいろ比べるぞ!ってことで、行ってみました。 前提としてオーバーイヤー型だと、暑苦しくてイヤだなあとか思ったので、まずは、インイヤー型で検討してみることに。
第一候補 SONY WF-1000X
ソニーの完全分離型のWF-1000Xはとてもスタイリッシュ。言われなきゃNC機能があるようにも見えないぐらい。流行の完全ワイヤレスっていうので普段使いにも適していそうだし、お値段も(他に比べれば)割と安い部類。
ソニー SONY 完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000X : Bluetooth対応 左右分離型 マイク付き 2017年モデル ブラック WF-1000X B
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2017/10/07
- メディア: エレクトロニクス
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ソニーの専用アプリを使うと、NCの効き方も調整できたり、イコライザー機能があったりするし、なにより音がいい。これは快適だぞ!って思ったんですが、肝心のNC機能がそこまででもない。 職場のような場所ならともかく、騒音に溢れる電器屋だと、普段使ってるイヤホンと大して遮音性は変わらないんじゃないか?とか。音楽のボリュームを上げることで遮音するなら、今のでもいいんじゃない?って感じ。
第二候補 SONY WI-1000X
WF-1000Xの最大の弱点は、左右独立。左耳がプライマリになっていて、右側はスレーブ。たまーに左右片側が聞こえなくなるようなシチュエーションもあり、ちょっと辛いな、と。 そこで、同じシリーズでネックバンドあり、左右連結のWI-1000Xを試してみることに。
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2017/10/07
- メディア: エレクトロニクス
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XFに比べて、NCのシステムが上位のものが就いているのか、NCの調整やサラウンドの調整などいろいろ設定が出来るみたい。ネックバンドも、コレを付けたままランニングでもしない限りは気にならないし、通勤時などではまったく問題なさそう。でも、やっぱりカナル型なので、NC性能はまだ弱いなぁ…と。
第三候補 Bose QuietControl 30 wireless headphones
NC性能が弱いのってひょっとしてソニーだから? NCといえば、昔からBOSEが有名なんじゃね?って事で試してみました。形状としては、WI-1000Xに似てる。さすがのBOSEってことで音も良いし、イヤーハンガーの形状も優れてて使い心地は良さそう。
Bose QuietControl 30 wireless headphones ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
- 出版社/メーカー: BOSE(ボーズ)
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: エレクトロニクス
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NCの聞き具合も専用のアプリを使えば調整できたりするし、ひょっとしたら、WI-1000XよりもNC性能が高いかも?と思ったんですが、カナル型イヤホンの時は、イヤーピースをコンプライに変えたい症候群の人間なので、折角のBOSEの StayHearイヤーチップが裏目に出て、選択肢から除外…。 あと、WI-1000Xもだけど、やっぱりネックバンドだと服装とかに影響したりで使いにくそう。
インイヤータイプの結論
結局、どれも一長一短だし、後者2つは3万円超え…。失敗は許されない金額、と考えたら、いまのイヤホンでボリューム大きくすれば耐えられるんじゃ?っていう結論でいったん諦め。年末年始は仕事ないし、ゆっくり休んだらもう少し気楽になるかな…という期待を胸にw
やっぱりNCヘッドフォンがあったほうがいいよね…
明けて新年。仕事始めから数日も経つと、やっぱり気になるんです。周りのノイズ。なにもみんな遊んでるわけではないから、静かにしてとも言えないし、そもそも他の人達は問題無く仕事できてるんだから、やっぱり自分でなんとかするしかない。そう思って、もう一度電器屋にいって、今度はオーバーイヤー型を試してみようかと。
本命 Bose QuietComfort 35 wireless headphones II
インイヤータイプの出来からして、やっぱりBOSEのほうがNCのシステム優れているんだろうなぁ…ということでまずはQC35II。 なんとこのモデル、Amazon Alexaがビルトインされているんだそうで。…って、つかわないけどw
Bose QuietComfort 35 wireless headphones II ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン Amazon Alexa搭載 ブラック
- 出版社/メーカー: BOSE(ボーズ)
- 発売日: 2017/11/27
- メディア: エレクトロニクス
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オーバーイヤーなら、(俺的)BOSEのインイヤーの弱点wでもあったイヤーチップ問題も関係ないし、そこはさすがのBOSE。掛け心地も作りも、NC性能も、もちろん音質も申し分ナシ。 これは、キミに決めた!って感じなのかな?っておもったんですが、BOSEのコントロールアプリ「BOSE Connect」がマジでイケてない…。謎の音楽シェア機能(同じ音源を別のヘッドフォンに飛ばす?)みたいなのはいらないから、もう少しNC機能の調整とか、まともなイコライザ機能とか載せてよ…。ってことで、もう少し悩むことに。
真打ち SONY WH-1000XM3
オーバーイヤーだったら、SONYのもあるじゃん…。ってことで、WH-1000XM3を試してみる。型番の末尾の「3」が物語っていますが、同シリーズの3世代目。去年の秋に出たばかりの新製品で、XM2より大幅にNC性能が上がってるとのことでしたが…。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3 B : LDAC/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2018年モデル ブラック
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2018/10/06
- メディア: エレクトロニクス
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耳に付けてみると、音楽を掛けるまえから驚愕…。すでにNCがバリバリ効いています。電器店のあの中毒性のあるテーマソングがささやき程になるぐらいに静寂。これはスゴイ。そして音楽再生をしてみると、これまた音がいい。まさかのQC35II超え(個人的音の趣味的に)。極小ボリュームで音楽を流しても十分のノイズが消えていて、これは快適です。 前に入れっぱなしになっていた、SONYのヘッドフォンアプリ(後述)を見てみると、イコライザや低音調整はもちろん、バーチャルサラウンド機能まで結構弄れる。これは素晴らしい!! ということで、今度こそ決定。購入することに。
で、実際ノイズキャンセル性能はどうなの??
自宅で使ってみて…
購入後、家で使ってみて、もともと静かだからそんなに意味ないよねー?って思ってたら、夜中の寝室でも、換気扇の音とか、エアコンの動作音とか、意外にノイズを出してて、目の前のMacBookでさえも結構打鍵音がデカかったんだなぁってことに気がついて衝撃。 あと、非常に小さいボリュームで音楽聴いても周囲のノイズに負けずに聞けたりするので、静かめのジャズの曲とか聞いてもその場に溶け込む感パンパないです。これは予想外。もちろんそんな状態だから、耳も疲れずにとても幸せになることを実感しました。 深夜の寝室でもそういうふうに感じるぐらいだから、こりゃ相当なもんだな、と。
職場で使ってみて…
本当の目的であった職場での利用。
朝イチヘッドフォンを耳に掛けた瞬間、今までの苦労はなんだったんだ?というほどの別世界がそこに。
作られた静寂であることは判っているのに、自分の求めている世界がそこにあると言う感覚。かといって、閉塞感は感じられず、自分の思考を妨げるものはなにも無い世界が現れたのでした。
本機の凄いところは、右耳を覆う部分にタッチセンサーがついていて、ダブルタップで再生/停止、上下スライドでボリューム調整、左右スライドで送りなどが出来ます。これはBOSEのQC35のように物理ボタンを介してコントロールするのに比べて格段にシンプル、かつボタンを探すと言う行為もないし、とても直感的。
そして、手のひらで右耳を覆うと、音楽を再生しつつ、外の音を取り込むモードになる機能があること。外の音を拾った瞬間に、こんな騒音の中に居たんだ!と衝撃を受けたりもします。あと、職場で上司が大きな声を出してなにか面倒なことを言ってそうだな…と思って、ヘッドフォン掛けてて聞こえないフリをしながらもバッチリ会話が聞けるという…。これはなにげに便利ですねw
繰り返しになりますが、やっぱりNC性能の高さがもう病みつきで、今となってはコレなしに集中して作業できなくなってしまったほど。真横で同僚たちが雑談していてもまったく気にならず作業に集中できるし、ちょっと寂しくなったら右耳を覆えばコッソリ話の流れを掴みつつ、会話に混じることが出来るという、ワガママさんにも安心な設計ですw
充実の設定画面
イマドキだなぁ、って思ったのが、スマホのアプリでいろいろと弄れるところ。SONY Headphones Connect を使うと、いろんな設定が弄れちゃうので、とても楽しい。実際は一度設定したらほとんど不要になるんだけど、カスタマイズ要素の充実さって、こう言うガジェットには結構必須機能だと思う。
基本設定
バッテリー残量はiPhoneのバッテリーパネルでも見られるけど、接続方式などもココで確認できるから安心。
余談だけど、お店で試聴してたデモ機、ペアリングしたら、なぜか接続コーデックモードがSBC(接続優先モード)に固定化されてて変更できず、音質がちょっとザラっとしてるような印象を受けたんですが、さすがにAAC対応って謳ってて、製品がちゃんと対応してないワケないよね、ということでドキドキしながら購入したのは秘密ですw
ノイズキャンセリング設定
ノイズキャンセリングの最適化機能が良く出来てて、いわゆるキャリブレーションを行えます。
眼鏡の付け外しとかでNCの設定が変化するぐらい敏感なんですね…。
とはいえ、実際どこまで変わるのか判らないけど、この画面だけでなく、本体側のボタンでも対応出来るから、うるさめのファミレスとかでも言ったときに試してみるとよいかも。
サラウンドとイコライザー設定
普段から、イコライザーやサラウンド機能の類はほとんど使わずに、敢えて素の設定を使うことが多いんですが、本機にプリセットされているプロファイルは結構いい感じ。
マニュアルでも結構こまかく設定出来るのと、イコライザーは弄らないけど、低音の出方だけ、CLEAR BASS設定で変更することができて素敵です。
サラウンドモード: Off / Arena / Club / Outdoor Stage / Concert Hall の5種類
イコライザモード: Off / Bright / Excited / Mellow / Relaxed / Vocal / Treble Boost / Bass Boost / Speech / Manual / Custom 1, 2 の 9 + 3 種類(?)
音質設定、外音コントロールと自動電源オフ
DSEE HX とは、MP3などの失われた音を高精細化して補間し、いわゆるハイレゾ音源にアップスキャンする機能。自動的に有効になっているからか?違いがあるような、ないようなですが、一度オフにしたあと明示的にOnにする方法がわからないのが謎…。Autoって言われましてもw
外音コントロールボタンを押すと、NC機能オン>周囲環境音取り込みモード>NC機能オフ、とトグルするんですが、この機能を殺してGoogleAssistantの呼出ボタンに切り替えられるそうです。(試したこと無いけどw)「おっけーぐーぐる!」が出来るってことでしょうね。
自動電源オフは、接続切れなどを起こした後、自動的に電源を切ってくれる機能です。先述の通り音楽を再生しなくてもNC機能だけ使いたいっていう用途に使う際は、Bluetooth接続をせずに本機の電源をOnにしてNCモードにしておくだけで静寂を手に入れることができます。そういうときは、時間経過でオフにしない、に設定しておけば大丈夫です。元々バッテリーも30時間ほど持つそうなので、日常的に充電出来る環境にあればそれで良いかもしれませんね。
まとめ
長々と書いてしまいましたが、最初は単なる興味本位でノイズキャンセリングヘッドフォンというジャンルを掘ってみて、いざ購入して使ってみたら、なんでもっと早く買わなかったんだ…と思わず自分を責めてしまうぐらい、効果があるガジェットだと思います。
自分も含め、聴覚過敏で困っていて、なんか仕事や作業に集中できないんだけど…っていって音楽の壁を作って逃げてきた人には、こんな合法チートアイテムはないんじゃないかと思います。
4万円という高価な買い物ですが、自己投資という意味で考えてこの金額が高いか安いか、は半年後ぐらいの自分のパフォーマンスの変化に掛かっていますねw
思わぬ誤算として、駅とかまでの徒歩の時にはさすがに使わないよね、と思っていたら、この時期イヤーマフ代わりに使えて暖かいことが判明www
というわけで、WH-100XM3 全力でオススメします!
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3 B : LDAC/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2018年モデル ブラック
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2018/10/06
- メディア: エレクトロニクス
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